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本・雑誌 治療
本・雑誌内容 本当に患者さんのために役立つ情報誌を読んでいますか? 「治療」誌はより質の高い、 家庭医療/プライマリ・ケアを目指すための雑誌です。 毎号の特集企画では、実際の日常診療で「困っていること」や「知りたいこと」、 専門以外の他科の先生に「教えてもらいたいこと」など、教科書には載っていない「痒いところに手が届く」情報提供を心がけています。「診療のコツ」や「専門医への紹介のタイミング」など実践的な内容が満載です。ほか、バラエティーに富んだ連載も充実しています。[B5判/2色刷/約200頁]
本・雑誌内容詳細 特集:患者と地域を救う 新時代の処方箋

≪今月の視点≫

地域を治す 地域を処方する

 今日は外来業務の日. 
 高血圧で通院中のAさんに対して,あなたは1年間毎月あの手この手を使って対応してきた──ガイドラインに基づく説明,エビデンスの提示,行動変容アプローチ,家族へのアプローチ…….しかし,結局どれもこれも奏効せず,この日も何1つ状況を変えることができなかった.
 
 日々の臨床業務は,ガイドラインやエビデンスを駆使しても,はたまた患者中心の医療や家族志向型ケアを意識しても,なかなか治療・ケアがうまくいかないという事例にあふれている.
 そんなときこそ,「地域」に目を向けてみてほしい.総合診療医のもつべき視点の1つとされる「地域」には,2つの意味があると考えている.1つは,“医療”,“健康”とは違った,患者さんにとってより近しい存在の,生活のパートナー.もう1つは,患者さんや家族に起こる事象の上流にあって,全体に影響を及ぼす,物事の根源である.
 前者の場合,ともするとわれわれ医療者ではなく「地域」が患者を治すこともあり得よう.後者の場合,われわれ医療者が患者のみならず「地域」を治すことで,幅広く患者が救われよう.よってわれわれは,地域資源でうまく使えるものはないか,地域そのものに問題がないかと,必要に応じて患者本人から地域へと焦点を変えて対応することが望まれる.しかし,そのときにどのような理論や手段が使え,具体的な健康問題ごとにどのように対応でき得るのかを,まとめて提示した書物はあまりないのが現状である.
 そこで今回,総合診療医が医学的アプローチだけでは太刀打ちできなくなった患者に使える地域資源や,総合診療医が問題を抱える地域そのものに使えるアプローチについて,その理論と実践をまとめて提示することで,日常診療のアウトカムと地域の質を向上させ,「地域」のパワーを感じていただける,そんな特集を企画した.総論部分では,地域資源処方における基本知識と基本技能について理論を学ぶことができ,各論部分では,具体的な診療の場面での実践について学ぶことができるよう構成した.総合診療医の皆さんが,日々の事例で悩んだとき,この特集が何かしらのヒントを与えてくれ,「地域」により関心をもっていただけることを願っている.

[編集幹事]福井大学医学部地域プライマリケア講座/高浜町国民健康保険和田診療所 井階友貴

≪特集の目次≫

■総 論
処方(活用)できる地域資源の種類(井階友貴)
知っ得! 理論① 地域包括ケアシステム(北澤彰浩)
知っ得! 理論② 健康の社会的決定要因(長嶺由衣子)
知っ得! 手段① 多職種協働(吉村 学)
知っ得! 手段② 地域志向のプライマリ・ケア(寺田 豊)
知っ得! 手段③ 地域診断(孫 大輔)
知っ得! 手段④ 地域社会参加型研究(孫 大輔)
知っ得! 手段⑤ 社会的処方(堀田聰子)

■各疾患群ごとの地域資源処方
生活習慣病 ①高血圧(富田さつき)
生活習慣病 ②脂質異常症(雨森正記)
生活習慣病 ③糖尿病(三澤美和)
認知症(洪 英在)
喫煙(ニコチン依存症)(井階友貴)
飲酒(アルコール依存症)(吉本 尚)
悪性新生物(西 智弘)
子どもの健康問題(山田康介)
女性の健康問題(鳴本敬一郎)
老年期の虚弱・低栄養・嚥下障害(荒金英樹)
メンタルヘルス(今村弥生)
リハビリテーション(加藤聡一郎,他)

≪連 載≫

今月のお薬ランキング(22)
外用抗真菌薬(浜田康次)

「治療」「薬局」合同連載 Dr. ヤンデルの言葉のネタ帳
〜“病院ことば”の,じっくり,例えば,結局は〜(10)
両方やらなくっちゃあならない 〜 Note 10.「緩和ケア」を言い換える(後編)(市原 真)
プロダクトNo 1281682535
出版社 南山堂
発売日 毎月1日
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