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本・雑誌 放送研究と調査
本・雑誌内容
本・雑誌内容詳細 シリーズ 戦争とラジオ〈第2回〉
前線と銃後を結べ
~戦時録音放送を聴く (前編)~

日本放送協会は、始めから政府が管掌する組織として設立されたのだから、戦争に協力したのは当然であり、仕方がなかった――。

本シリーズでは、そういう「仕方がなかった史観」を乗り越え、放送現場が政府・逓信省の指導・検閲方針を内面化し、番組に具現化していった過程を描くことを目指す。第2回では、録音放送に焦点を当てる。

日本放送協会が初めて自ら行った録音を放送したのは1936年のことだったが、翌37年には日中戦争が勃発、録音放送は戦争と歩みを共にするように発展していった。そして録音という新しい技術は録音構成(当時の言い方では主題録音)という新しい表現を生んだ。

録音構成は、どのように生まれ、進化していったのだろうか。そして、戦時下の録音構成は何をどのように描いていたのだろうか。

本稿では、1941年に放送された録音番組『病院船』を例に、遺された音源をシーン・レベル、シークエンス・レベルに解体し、そこに隠された制作者の意図を読み解いてゆく。

メディア研究部 大森淳郎

香港の「報道の自由」に高まる危機感
~中国返還から20年で進む"萎縮"~

香港が中国に返還されてから20年が経過したが、この間に香港の「報道の自由」がじわじわと浸食されているとの懸念が高まっている。本稿では、2017年9月中旬に1週間実施した現地調査も踏まえ、過去20年間に起きた香港の「報道の自由」に関わる事案の数々を紹介するとともに、個別のメディアとして香港最大の商業局であるTVBと公共放送のRTHKの2局を取り上げ、より詳細に見ていく。さらに最近既存メディアに代わって急速に普及しているネットメディアの現状に触れ、それが香港の報道の自由にどこまで貢献しうるかを考察する。

結論的には、テレビや新聞などの既存メディアに関しては、中国政府とその意向を反映した香港政府や経済界による、政治的・経済的な「圧力」の影響が次第に顕在化していて、報道の自由の“萎縮”が進んでいると思われ、特に商業局のTVBではその傾向が顕著である。公共放送のRTHKに関しては、組合や現場の職員の間にこうした風潮に抵抗する意識が強く、圧力を押し戻す事例も少なくなかったが、予算や人事を通じた間接的な「締め付け」で次第に「大人しい」状態になりつつあるのも否めない。一方、既存メディアの“萎縮”と反比例するようにネットメディアは続々と誕生しているが、既存メディアと比べると記者の数など規模の小ささは歴然としており、その影響力は上がってきたとはいえまだ極めて限定的である。こうした中で、香港のネットメディアが「報道の自由」の維持のためにどこまで貢献できるか、その今後には目が離せない。

メディア研究部 山田賢一

"「高齢者」は,72歳7か月からである"
~ 2017年「日本語のゆれに関する調査」から~

「日本語のゆれに関する調査」(2017年3月実施)の結果についての報告をおこなう。調査結果から、次のようなことを指摘する。

▼スポーツなどで使われる「VS.」をどのように読むかを尋ねたところ、[1位]タイ(対)、[2位]ブイエス、[3位]バーサス、という結果になった。若い年代ほど、「バーサス」が多い。また、1990年に行った調査に比べると、英語的に読む「バーサス」が増え、日本語的な読み方である「ブイエス」が減った。▼テレビで「見れる」という発言(普通の人・俳優・政治家)があったとき、それに合わせて字幕スーパーを施すとしたらどのようにするのがよいかを尋ねたところ、全体の回答の割合としてはいずれも[1位]文字としては【「見られる」に修正】、[2位]【「見れる」のまま】、[3位]どちらでもよい、という共通した傾向が見られた。ただし、それぞれの数値上の差はそれほど大きくない。【「見られる」に修正】という規範的な意見は、[女性][50歳以上][大卒][関東]に特に多い。▼「雨かもしれませんね_ 」および「もう終わったのかもしれませんよ_ 」のように書くときに、句点[ 。]と疑問符「?」のどちらを使うかを尋ねたところ、句点[ 。]であるという回答がいずれも約半数を占めた。[大卒]では、句点[ 。]を選ぶ傾向が特に強い。▼「高齢者」は公的には「65歳以上」と定義されることが一般的であるが、一般の人々の意識の平均値を算出すると「72歳7か月から」であった。

メディア研究部 塩田雄大/山下洋子

高潮・内水氾濫危険情報の新設
~緊急時コミュニケーションを考える(上)~

2015年の水防法改正によって、都道府県は高潮によって大きな被害が出るおそれがある海岸に「高潮特別警戒水位」を設定し、「高潮氾濫危険情報」を発表することになった。本稿では、高潮氾濫危険情報と既存の情報の切迫度を「潮位」、「発表のタイミング」、「発表時の避難行動」の3つの角度から比較し、緊急時コミュニケーションの視点から考察した。考察の結果は以下の通り。
■潮位からみた切迫度:高潮氾濫危険情報の特別警戒水位は、おおむね高潮警報の「基準潮位」より低く、予想最高潮位よりさらに低い。従って、潮位から見た切迫度は高潮氾濫危険情報の方が高潮警報より低い。高潮特別警報の予測潮位は高潮警報の予想最高潮位以上となるので、高潮氾濫危険情報の切迫度は高潮特別警報よりもずっと低い。
■発表のタイミングからみた切迫度:高潮警報や高潮特別警報はリスクを予測して事前に警戒を呼びかけるものである。一方、高潮氾濫危険情報は実況情報で、氾濫発生がより差し迫った段階で発表される。発表のタイミングからみた切迫度は、高潮氾濫危険情報の方が高潮警報や高潮特別警報より高い。
■発表時の避難行動からみた切迫度:高潮警報や高潮特別警報よりも高潮氾濫危険情報が発表される時点の方が暴風になっている可能性がはるかに高い。暴風の中で立ち退き避難するのは非常に危険であるから、発表時の避難行動からみた切迫度は、高潮氾濫危険情報の方が高潮警報や高潮特別警報より高い。

メディア研究部 福長秀彦
プロダクトNo 1281681253
出版社 NHK出版
発売日 毎月1日
販売サイト >>>公式サイトはこちら
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